欠 員(なし)
───────────────────────────────
事務局出席職員職氏名
事務局長 ───── 小 村 恵 吾 副局長 ────── 乾 さとみ
───────────────────────────────
説明のため出席した者の
職氏名
町長 ─────── 森 安 保 副
町長 ────── 森 田 俊 朗
教育委員長 ──── 伊 藤 浩
教育長 ────── 後 藤 弥
総務課長 ───── 鞍 掛 宣 史
企画課長 ───── 小 原 章 信
商工観光課長 ─── 岡 田 安 路
住民課長 ───── 上 田 博 文
健康対策課長 ─── 小 林 寿 子
福祉課長 ───── 谷 口 仁 志
地域整備課長 ─── 阿 部 泰 分
庁総合窓口課長 ─ 白 根 弘 道
産業課長 ───── 足 澤 秀 基
監査委員 ───── 井 上 望
総務室長 ───── 井 本 達 彦
会計管理者 ──── 可 児 弘 俊
人権政策室長 ─── 権 代 勝 治
───────────────────────────────
午前9時00分開会
○
議長(
長谷川 盟君) ただいまの
出席議員は13人であります。定足数に達しておりますので、
平成23年第5回
伯耆町議会定例会を開会いたします。
直ちに本日の会議を開きます。
本日の
議事日程は、お手元に配付してあります別紙のとおりであります。
─────────────・───・─────────────
◎
日程第1
会議録署名議員の指名
○
議長(
長谷川 盟君)
日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、
会議規則第118条の規定により、8番、
小村公洋議員及び9番、
野坂明典議員を指名いたします。
─────────────・───・─────────────
◎
日程第2 会期の決定
○
議長(
長谷川 盟君)
日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。本
定例会の会期は、本日から9月22日までの16日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
長谷川 盟君) 御異議なしと認めます。よって、本
定例会の会期は、本日から9月22日までの16日間と決定いたしました。
休憩いたします。
午前9時01分休憩
───────────────────────────────
午前9時05分再開
○
議長(
長谷川 盟君) 再開いたします。
─────────────・───・─────────────
◎
日程第3 諸般の報告
○
議長(
長谷川 盟君)
日程第3、諸般の報告を行います。
7番、
影山辰雄議員から欠席の届け出がありましたので、御報告いたします。
監査委員から、
平成23年7月分及び8月分の
例月出納検査結果
報告書が
議長のもとに提出されましたので、この際御報告いたします。
なお、詳細につきましては、
事務局に保管しておりますので閲覧をお願いいたします。
本日までに受理した請願、陳情は、
議長においてお手元に配付の請願・
陳情文書表のとおり所管の
常任委員会に審査を付託いたしましたので報告いたします。
本日までの
会議等は、お手元に配付の諸
報告書のとおりであります。
資料等は
議会事務局に保管しておりますので、閲覧をお願いします。
伯耆町
有線テレビジョン、
中海テレビの撮影を許可しております。
以上で諸般の報告を終わります。
─────────────・───・─────────────
◎
日程第4
議案第99号
○
議長(
長谷川 盟君)
日程第4、
議案第99号、
専決処分について〔
平成23年度
伯耆町
簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)〕を議題といたします。
町長に
提案理由の説明を求めます。
町長。
○
町長(森安 保君) それではよろしくお願いします。
議案の提案に先立ちまして、9月の2日から続いた台風12号による大雨を中心とした災害について、本町内でも多数の被害が発生しております。
専決処分をお願いする案件はもちろんでありますけども、土砂崩れが一部あったり、それから
農業施設などについて被害が多数発生しております。これについて、素早い復旧に努めたいというぐあいに思っておりますので、御協力をお願いいたします。
また、他県においては
紀伊半島を中心にとうとい人命が多数失われるという事態を招いております。これらを貴重な教訓にしなければならない、繰り返してはならないということから、本町においても避難の体制、
避難所の位置とかそれらについてさらに詳細に
防災計画の面から再検討を進めさせていただきたいと考えておりますので、これについてもさまざまな
議員の皆さんからの御助言をいただきたいというぐあいに思っております。
改めて、今回の
豪雨災害について被災をされた方、とうとい命を失われた多数の方について心から御冥福を申し上げ、お見舞いを申し上げます。
それでは、
議案第99号、
専決処分について〔
平成23年度
伯耆町
簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)〕。本案は、
平成23年度
伯耆町
簡易水道事業特別会計補正予算について
専決処分を9月5日にさせていただきましたので、これを報告し、承認を求めるものであります。
内容は、
平成23年9月3日に発生した台風12号の被害による
八郷地区簡易水道の
丸山地内、これは半川でございますけども、
配水管の復旧に係る
工事請負費の
追加等であります。
補正額は2,394万円の増額となり、
補正後の
歳入歳出予算総額は3億1,353万3,000円となります。
歳入については、
基金繰入金2,394万円の増、
歳出につきましては
八郷水道管理費2,394万円の増となります。以上です。
○
議長(
長谷川 盟君) 説明が終わりましたので、これより質疑を許します。
幅田議員。
○
議員(12番
幅田千富美君)
議案番号99号、お尋ねをいたします。
先ほど
町長から説明がありましたんですけれど、尋ねておきたいことがあります。といいますのが、地元のお方に聞きますと、近年といっても直近の
工事で直していただいたところなんだそうですね、その現場というのは。その当時から狭いものがつくってあるということで、これでいいのかなという声がありながら実施されていたということを聞いているんですけれど、どのような経過であったのか。私は、すぐに直していくということは絶対必要なことではあるんですけれど、そのあたりの辺の経過も聞いておきたいというふうに思います。
○
議長(
長谷川 盟君) どうぞ。
○
町長(森安 保君) この管は町道の橋のところにかかっている
配水管でして、私はなぜここに管をかけられたのかということについては承知しておりません。これを迅速に復旧する立場で仕事をしております。
○
議長(
長谷川 盟君)
幅田議員。
○
議員(12番
幅田千富美君) 現在の
町長さんは御承知なかったのかもしれませんけれど、その当時の
工事自体がどうであったのかな、地元の人は狭いではないのかなという声があったというふうにおっしゃっているんですが、どうでしょうか。
といいますのは、災害ではありますけれど、もう非常に狭いところにつくってあるというふうな声を聞いているんですけれど、今後の
工事を進めていく上で、いうのが災害ではありますけれどふだんでは見えない、考えられないような雨が降ったときには水量がもう大きくなるというようなことなんかは、地元の
人たちがよくその環境を知っていらっしゃるわけですけれど、そういったことが多々ありますので、その辺での御検討はどうであったのかというところをどんなふうに聞いていらっしゃるのかということを尋ねておきたいというふうに思うんです。
○
議長(
長谷川 盟君) はい。
○
町長(森安 保君) 当時のことは、繰り返し申し上げますけども承知しておりません。その当時に、議会でも恐らく審議なさったんじゃないでしょうか。
今回については橋が飛んでるとかいろんなことがありますので、これは時間がかかる。もとの位置は無理だと。それからメンテナンスのことも考えれば、
ルートを変えて復旧を行うというのを今回の
予算で出させていただいているということです。
○
議長(
長谷川 盟君)
幅田議員。
○
議員(12番
幅田千富美君) 絶えず検証して前に進むという姿勢に立っていただきたい、そのことを申しておきたいと思います。
○
議長(
長谷川 盟君) はい。
○
町長(森安 保君) 検証した上で今回は臨むということです。
○
議長(
長谷川 盟君)
幅田議員の質問を終わります。
ほかに。
勝部議員。
○
議員(3番 勝部 俊徳君) 2点ほどお伺いいたします。
1点は、
工事費が純工が2,300万程度ありますけれども、これの大ざっぱな
工事内容、
主要工事内容。
それからまた、今度は
ルートが半川の下から上流の高いところに水を押し上げる形になりますけれども、
ブースターとかそういうものを設置とかは検討なされて工種になっているのか。
工種内容の記載がありませんので
工種内容。
それから、
あと基金の残額。以上、2点御質問いたします。
○
議長(
長谷川 盟君)
阿部課長。
○
地域整備課長(阿部 泰君) まず最初に
工事内容でございますけれども、先ほどちょっと全協でもお話ししたとおり、一応私どもは延長が1,200
メーターで深度が60センチ埋設したいと考えております。一応ざっと
メーター2万円ぐらいの
工事で、圧といたしましても考えまして、今、丸山のところから農道を通って
自然流下の圧で半川まで届くようにと計算をしているところでございます。舗装も含めまして、ざっと
メーター当たり2万円というふうに考えております。
続きまして基金でございますけども、
基金は簡水で22年度末現在で6,500万ほど持っております。当初
予算で2,200万ほど使いましたので、現在
基金といたしましては4,260万円
程度簡水基金を持っております。このたび2,394万円基金を使いますと、残りが1,860万円ほどの
基金が残るというふうに理解しております。以上です。
○
議長(
長谷川 盟君)
勝部議員。
○
議員(3番 勝部 俊徳君) 再度確認します。
ブースターは要らないということでよろしいでしょうか。
○
議長(
長谷川 盟君)
阿部課長。
○
地域整備課長(阿部 泰君) これから
詳細設計にかかりますけども、今の段階では
水頭圧考えまして設置しなくてもいいじゃないかと考えております。
○
議員(3番 勝部 俊徳君) はい、わかりました。
○
議長(
長谷川 盟君) ほかに。よろしいですか。
〔質疑なし〕
○
議長(
長谷川 盟君) これにて質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
以上、よろしくお願いします。
○
議長(
長谷川 盟君) これで
提案理由の説明を終わります。
次に、
監査委員に対して
決算審査意見の報告を求めます。
井上代表
監査委員。
○
監査委員(井上 望君) 失礼します。それでは、
平成22年度
伯耆町
歳入歳出決算審査意見書の報告を申し上げます。
平成22年度
伯耆町
歳入歳出決算審査意見書。1、総論。地方自治法第233条第2項及び地方公営企業法第30条第2項の規定により、
平成22年度
伯耆町一般会計・各特別会計
歳入歳出決算及び地方公営企業会計
決算、並びに地方自治法第241条第5項の規定により、
基金の運用状況について
平成23年8月11日、12日、17日、19日及び24日までの5日間審査を実施しました。
その状況は、一般会計・各特別会計
歳入歳出決算及び企業会計
決算並びに
基金の運用状況について、関係の諸帳簿、証拠書類を照合し厳正に審査を行いました。
計数はいずれも符合して正確であり、出納経理も的確に処理されており、適正な
決算であることを認めました。
各財政指標についてですが、経常収支比率が84.4%、こちらが前年度が85.3%です。実質公債費比率、3カ年平均ですが15.8%、これが前年度が18.1%です。続いて将来負担比率が60.2%、こちらが前年度は73.6%です。と以上のようになっております。このうち、財政構造の弾力性を示す経常収支比率が0.9ポイント下がっている。この主な原因は、雇用対策、地域資源活用臨時特例債費の創設や町税減収による地方交付税の増加等、国への依存的な要因によるところが大きいが、前年度に引き続き財政の健全化に全職員が一丸となって努力されたことがうかがえる。
また、自治体の財政健全度を示す実質公債費比率が2.3ポイント減少し、目標とする18%を下回った。これは過去に行った起債の繰り上げ償還や起債発行の抑制など、財政健全化の取り組みの成果があらわれたものである。さらに、本年度には下水道などの公営企業会計での起債の繰り上げ償還を行い、将来の公債費の負担軽減を図った。
しかし、さきの東日本大震災による今後の財政引き締めの懸念、若手職員の減少に見られる職員全体の年齢構成のゆがみによる将来の悪影響など、依然として懸念材料も見受けられるため、引き続き健全な行政運営に取り組まれることを期待し、以下、各会計ごとに若干の見解を付して審査意見とします。
2、一般会計。
平成22年度一般会計
歳入総額は、前年度対比11.9%増の84億3,085万6,896円、
歳出総額は前年度対比13.3%増の78億7,745万2,889円で、
歳入歳出差し引き残額5億5,340万4,007円を翌年度に繰り越している。この繰越額5億5,340万4,007円には、
予算執行上の適正な手続を踏んで措置された繰り越し事業の財源1億4,502万7,000円が含まれているため、実質の繰越額は4億837万7,007円である。
平成21年度実質繰越額3億4,891万4,540円を差し引くと、単年度収支は5,946万2,467円の黒字である。財政調整
基金として8,974万円を積み立て、また起債の繰り上げ償還として8,006万円を執行しているので、実質単年度収支は2億2,926万2,467円の黒字となっている。
(1)
歳入。
平成22年度一般会計
歳入決算は、
予算現額86億2,817万2,000円に対し調定額が85億5,520万5,626円、収入済み額84億3,085万6,896円で、不納欠損額は750万2,124円、収入未済額は1億1,684万6,606円であり、
予算額に対して97.7%、調定額に対して98.5%の収入状況となっている。
収入未済額の主なものは、町民税2,507万7,259円、固定資産税8,699万3,153円、軽自動車税108万3,180円、児童福祉費負担金242万7,220円、住宅使用料71万7,870円などである。本年度も町民税を中心に地方税の減収が続き、依然として滞納額も多く、自主財源が不足する中で深刻な問題である。
徴収業務については粘り強い努力の跡がうかがえるが、悪質な滞納の増加は町民の納税意欲の低下と課税の不公平感を招くおそれがあり、役場全体の問題としてとらえ、個々の状況をよく分析し、徴収に一層努力されることを期待する。
(2)
歳出。
平成22年度の一般会計
歳出決算は、
予算現額86億2,817万2,000円に対し支出済み額は78億7,745万2,889円で、
予算総額に対する執行率は91.3%である。不用額5億1,194万1,111円のうち主なものは、総務費1億1,671万6,237円、民生費7,325万9,112円、衛生費4,373万4,818円、農林水産業費3,168万2,004円、商工費4,267万9,933円、土木費5,894万1,590円、教育費9,335万9,311円である。
なお、翌年度繰越額2億3,877万8,000円の内訳は、総務費6,271万1,000円、民生費2,950万円、農林水産業費5,899万3,000円、土木費5,682万5,000円、教育費3,074万9,000円であり、これらは繰越明許費として
予算執行上の適正な手続を踏んで措置されている。翌年度繰越額を除く執行率は93.9%となり、
予算の執行状況は良好であると認めました。
3、町営公園墓地事業特別会計。本会計の
歳入総額は379万9,449円、
歳出総額は99万7,615円で、
歳入歳出差し引き残額280万1,834円を翌年度に繰り越している。本年度は当初19区画の空き区画があったが、本年度に4区画の返還、2区画の使用許可を行い、総区画数288区画のうち267区画が使用済みとなっている。引き続き健全経営に努められたい。
4、住宅新築資金等貸付事業特別会計。本会計は、
歳入総額230万3,426円に対し
歳出総額3,479万5,680円であり、
歳入歳出差し引き不足額3,249万2,254円が生じている。この不足額は、翌年度
歳入繰り上げ充用金3,249万2,254円で補てんされている。
貸付金元利収入未済額は84万1,710円、
歳入欠陥補てん収入未済額は3,249万2,254円である。前年度に起債の償還は終わり元利金の改修のみとなっているが、収入未済額は依然として大きく、回収には時間を要すると予想されるが、粘り強い回収に努力されたい。
5、有線テレビ放送特別会計。本会計は、
歳入歳出総額ともに1億9,739万7,314円となっている。
歳入のうち主なものは、施設使用料2,402万169円、一般会計繰入金1億3,506万9,650円である。本年度は溝口地域加入者の
中海テレビ放送への移行期間であったため、使用料収入が減少している。引き続き町民ニーズに対応した情報提供を行い、充実した番組制作、情報発信に努力されたい。
6、地域交通特別会計。本会計は、
歳入歳出総額ともに1億512万5,117円となっている。
歳入のうち主なものは、バス等使用料408万3,550円、一般会計繰入金9,459万6,950円である。スクールバス、ディマンドバス事業に加え外出支援サービスの利用者も増加している。今後も安全運行を遵守し、町民ニーズに対応した運営の充実を図られたい。
7、国民健康保険特別会計。本会計は、
歳入総額12億9,636万6,310円に対し
歳出総額は12億2,448万9,614円であり、
歳入歳出差し引き残額7,187万6,696円を翌年度に繰り越している。
国民健康保険特別会計の収入状況は、
予算現額12億8,689万6,000円に対し調定額は13億4,486万346円、収入済み額12億9,636万6,310円であるが、不納欠損額68万5,600円を執行し、収入未済額は4,780万8,436円となり、
予算額に対して100.7%、これは前年度が98.4%であります。調定額に対し96.4%、こちらが前年度が96.6%です、の収入状況となっている。収入未済額のうち、滞納繰り越し分の収入状況は
予算額937万4,000円に対し調定額4,351万8,070円、収入済み額608万9,239円であり、徴収率では14.0%、前年度が17.3%でありました。
歳出の主なものは、保険給付費8億4,540万8,927円、後期高齢者支援金等1億2,612万1,759円などとなっている。1人当たりの医療費が前年度より増加している一方、国民健康保険税の滞納は依然として多い。今後も納税義務の重要性を促し、町民の納税意欲の低下を招かぬよう一層の徴収努力を期待する。
8、後期高齢者医療特別会計。本会計は、
歳入総額1億1,501万1,050円に対し
歳出総額1億1,492万3,310円で、
歳入歳出差し引き額8万7,740円を翌年度に繰り越している。
歳出の99.7%は被保険者から徴収した保険料を後期高齢者医療広域連合に納める負担金であり、前年度と同様の
決算状況である。本会計の収納率は、特別徴収が100%、普通徴収96.2%となっている。
9、老人保健特別会計。本会計は、
歳入総額303万876円に対し
歳出総額66万9,133円で、
歳入歳出差し引き額236万1,743円は一般会計に引き継いでいる。本会計については、本年度で法令による設置義務がなくなるため廃止され、来年度からは一般会計で会計処理を行うことになっている。
10、水道事業会計。本会計の営業収益は税抜きで6,769万4,720円で、主なものは給水収益5,276万7,789円、受託
工事収益1,220万9,931円であり、営業費用は6,806万3,684円で、この主なものは原水及び浄水費1,098万4,544円、配水及び給水費1,456万1,231円、受託
工事費1,459万5,000円、減価償却費2,505万856円となっている。これに営業外損益を加え、当年度純損失は907万9,636円となり、前年度繰越欠損金の1億707万2,926円を加えると、単年度未処理欠損金は1億1,615万2,562円となっている。
本年度は施設等の老朽化による修繕費がかさみ、前年度より赤字が増加する結果となった。また、将来的な上下水道の統合に向けた準備も必要となっており、さらなる健全経営に努められたい。
11、簡易水道事業特別会計。本会計は、
歳入総額1億7,120万4,229円に対し
歳出総額1億5,347万7,631円で、
歳入歳出差し引き残額1,772万6,598円を翌年度に繰り越している。一般会計からの繰入金は6,810万9,586円であり、主な内訳は繰り上げ償還分補給1,350万35円、起債償還金補給5,108万7,011円、富江水源地・丸山調整池フェンス修繕
工事費、こちらの方が地域活性化・きめ細やかな臨時交付金の充当事業ですが、これに対する補助金が227万8,500円である。
溝口地区統合簡易水道事業は昨年度で終了し、本年度は通常の維持管理費の支出となっている。今後は溝口地区簡易水道事業の起債の償還が始まり起債の償還の増加が予想されるが、ライフラインの基本となる水道事業の重要性をかんがみ、引き続き健全な事業運営がなされることを期待する。
12、小規模水道事業特別会計。本会計は、
歳入総額1,090万9,045円、
歳出総額は637万5,964円で、
歳入歳出差し引き残額453万3,081円を翌年度に繰り越している。藍野地区とペンション地区を統合し藍野地区簡易水道事業を来年度に創設するため、藍野水源揚水試験業務と水道創設認可設計業務を実施している。ライフラインの基本となる水道事業の重要性をかんがみ、こちらも引き続き健全経営に努められたい。
13、
丸山地区専用水道事業特別会計。本会計は、
歳入総額905万8,705円、
歳出総額832万7,176円で、
歳入歳出差し引き残額73万1,529円を翌年度に繰り越している。引き続き健全経営に努められたい。
14、小野地区専用水道事業特別会計。本会計は、
歳入歳出総額ともに374万3,830円となっている。本年度170万2,871円を基金に積立
基金残高が1,500万円に達したため、196万959円を一般会計に繰り出している。引き続き健全経営に努められたい。
15、農業集落排水事業特別会計。本会計は、
歳入歳出総額ともに7億877万1,971円となっている。
平成23年度3月末における各処理区の接続率は、須村処理区91.3%、旭処理区89.8%、吉定処理区93.9%、金岩処理区78.5%、久古処理区82.1%、二部処理区64.5%、遠藤処理区74.9%、大滝処理区が74.1%となっており、全体の接続状況は対象戸数1,778戸のうち1,401戸、78.8%の接続率となっている。
本年度は将来の負担を軽減するため、利率が3%以上の起債の繰り上げ償還を行っている。繰り上げ償還に要した支出は、償還金が3億3,944万9,100円、補償金6,037万6,083円となっている。今後も事業の目的に沿い接続率の向上に努力され、水質浄化、生活環境の改善を図られたい。
16、小規模集合排水事業特別会計。本会計は、
歳入歳出総額ともに1億115万2,311円となっている。
平成23年度3月末における各処理区の接続率は、半川処理区100%、小町処理区94.4%、小野処理区85.0%、小林処理区100%、林ケ原処理区63.6%となっている。全体の接続状況は、対象戸数82戸のうち70戸、85.4%の接続率となっており、前年度と同様の状況である。
本年度から藍野・ペンション地区の
整備を行う計画で、全体設計業務と一部管路
工事を行っている。また、将来の負担を軽減するため、利率3%以上の起債の繰り上げ償還を行っている。繰り上げ償還に要した支出は、償還金2,759万9,043円、補償金が473万1,571円となっている。今後も事業の目的に沿い接続率の向上に努力され、水質浄化、生活環境の改善を図られたい。
17、公共下水道事業特別会計。本会計は、
歳入歳出総額ともに2億7,194万2,291円となっている。
平成23年3月末における各地区の接続率は、大殿地区90.8%、溝口地区85.2%となっており、全体の接続状況は対象戸数1,603戸のうち1,419戸、88.5%の接続率となっている。本年度は、将来の負担を軽減するため利率3%以上の起債の繰り上げ償還を行っている。繰り上げ償還に要した支出は、償還金4,872万2,921円、補償金が751万607円となっている。今後も事業の目的に沿い接続率の向上に努力され、水質浄化、生活環境の改善を図られたい。
18、浄化槽
整備事業特別会計。本会計は、
歳入歳出総額ともに2,003万6,224円となっている。本年度は福岡地区を中心に6基の合併浄化槽を設置している。
平成23年3月末における接続率は、設置済み戸数222戸のうち接続戸数181戸、81.5%の接続率となっている。こちらも今後も事業の目的に沿い接続率の向上に努力され、水質浄化、生活環境の改善を図られたい。
19、索道事業特別会計。本会計は、
歳入総額3,843万6,601円に対し
歳出総額5,177万9,151円であり、
歳入歳出差し引き不足額1,334万2,550円が生じている。
歳入の内訳は、施設貸付収入589万2,000円、一般会計繰入金164万4,601円、圧雪車購入のための起債、こちらの方が過疎対策事業債の借り入れ3,090万円となっている。本年度は冬季中の豪雪もあり、リフトの稼働率も上昇している。
歳出の内訳は、圧雪車、除雪機の購入費用3,173万円を含む事業管理費3,452万2,415円、前年度繰り上げ充用金1,725万6,736円となっている。リフトの耐用年数の経過が迫っているが、今後の対応を検討した上で安全な施設運営に努力されたい。
20、基金。主な基金残高は、財政調整基金4億5,539万円、減債基金6億1,504万円、公共施設等建設基金6億8,558万9,000円、地域振興基金10億円などとなっており、本年度新たに創設された住民生活に光をそそぐ基金、こちらを加え一般会計21基金の合計は31億6,289万9,692円である。国民健康保険財政調整
基金1億6,254万5,269円、ケーブルテレビ施設
整備事業推進基金7,912万1,000円など、特別会計6基金合計3億5,478万7,248円を加えると、基金総額が35億1,761万6,940円であり、前年度より1億8,038万7,181円の増額となっている。
今日の経済状況は依然として超低金利が続いているが、これらの基金のうち当面取り崩しが予定されていない
基金については、安全かつ効果的な運用も検討されることを期待する。
21、最後に結論ですが、以上のとおり一般会計並びに各特別会計いずれも計数は正確であり、証拠書類も
整備され、会計経理も適切でありました。
平成22年度も政府の経済対策による各種交付金、雇用対策事業の活用、起債の繰り上げ償還及び起債の発行抑制などによって前年度より一層の財政の健全化があらわれてきている。
しかしながら、東日本大震災が与える国家財政への影響は未知数であり、さらに自主財源である町税の減収は今後も続くことが予想されるため、財政の健全化にはさらなる努力を行う必要がある。
以下、結論をまとめるに当たって、今後の
伯耆町の行政運営についての意見も加えます。
(1)
伯耆町では、人口減少、少子高齢化が進んでおり、医療費、介護給付費を初めとする社会福祉関連費用は確実に増加の傾向にある。このような中、
伯耆町では子育て支援に力を置いた独自の各種施策に取り組んでいることは評価でき、今後もさらなる取り組みを期待するところですが、運営に当たっては現場職員との意思疎通を十分に図り、きめ細やかな行政サービスの提供に努められたい。
(2)長期的な課題となっている学校の耐震化事業、統廃合などの教育環境を取り巻く問題では、信頼される行政運営が求められている。住民の声を十分に聞き入れ、教育環境の充実、住民の安心と期待が得られるよう適正な対応を期待したい。
(3)地域産業の活性化については、最も危惧するところである。いま一度原点に立ち返り、事業内容の精査、行政組織の再編を含めた柔軟な対応が必要であると思われる。
伯耆町の基幹産業は農業であることは周知のとおりであるが、農業振興公社、黒ぼくリゾート協議会などの各種組織、個々が行う各種事業の統廃合、管轄部署の再編等、包括的な施策を講じ、行政のむだを徹底的に省き、旧町の垣根を越えて町民が一体となって取り組むことができる事業、施策を講じるよう改めて行政運営のあり方を再考されることを期待したい。
最後に、今後も引き続き全職員一丸となって行財政運営の健全化に努力し「森と光が織りなすうるおいのまち 共生と交流の
伯耆町」の実現を図り、町民の負託にこたえられるよう期待して、
平成22年度
決算審査の意見とします。
○
議長(
長谷川 盟君) これで
決算審査意見の報告を終わります。
これら18
議案につきまして、一括質疑を許します。
〔質疑なし〕
○
議長(
長谷川 盟君) これにて質疑を終結いたします。
ここで休憩いたします。
午前10時20分休憩
───────────────────────────────
午前10時33分再開
○
議長(
長谷川 盟君) 再開いたします。
お諮りいたします。
議案第80号、
平成22年度
伯耆町
一般会計歳入歳出決算認定についてから
議案第97号、
平成22年度
伯耆町
索道事業特別会計歳入歳出決算認定についてまでの18
議案につきましては、13名の委員で構成する
決算審査特別委員会を設置し、これに審査を付託したいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
長谷川 盟君) 御異議なしと認めます。よって、
議案第80号から
議案第97号までの18
議案につきましては、13名の委員で構成する
決算審査特別委員会を設置し、これに付託して審査することに決定しました。
お諮りいたします。ただいま設置されました
決算審査特別委員会の委員の選任については、委員会
条例第7条第1項の規定により、入江正美
議員、
幅田千富美議員、中田壽國
議員、大森英一
議員、
野坂明典議員、
小村公洋議員、
影山辰雄議員、細田栄
議員、遠藤俊寛
議員、幸本元
議員、勝部俊徳
議員、渡部勇
議員、篠原天
議員、以上13名を指名したいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
長谷川 盟君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました
議長を除く13名の
議員を
決算審査特別委員会の委員に選任することに決定いたしました。
それでは、委員の選任に伴います委員長、副委員長の互選のため
決算審査特別委員会をお開き願いたいと思います。
この際、暫時休憩いたします。
午前10時34分休憩
───────────────────────────────
午前10時42分再開
○
議長(
長谷川 盟君) 再開いたします。
決算審査特別委員会の委員長、副委員長の互選の結果の報告をいたします。
休憩中に開かれました
決算審査特別委員会におきまして、委員長、副委員長の互選が行われました。
その結果、
決算審査特別委員会委員長に入江正美
議員、副委員長に
野坂明典議員、副委員長に
小村公洋議員がそれぞれ決定いたしましたので御報告いたします。
─────────────・───・─────────────
◎
日程第37
平成22年度
決算に係る
健全化判断比率等について
○
議長(
長谷川 盟君)
日程第37、
平成22年度
決算に係る
健全化判断比率等についてを議題といたします。
町長に報告を求めます。
町長。
○
町長(森安 保君)
平成22年度
決算に係る
健全化判断比率等について。本件は、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定に基づき、
平成22年度
決算に係る健全化判断比率及び資金不足比率について、8月11日、
監査委員により審査を受けたものをその意見をつけて議会へ報告するものです。
各比率の状況ですが、健全化判断比率については実質公債費比率が15.8%、将来負担比率が60.2%となっており、実質赤字比率及び連結実質赤字比率については実質赤字額が生じていないため該当はありません。
また、資金不足比率については、資金不足を生じた公営企業はないため、資金不足比率の該当はございません。以上です。
○
議長(
長谷川 盟君) 次に、
監査委員に対して審査意見の報告を求めます。
井上代表
監査委員。
○
監査委員(井上 望君) それでは、
平成22年度
決算に係る
健全化判断比率等審査意見の報告をいたします。
1、総論。地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定により、
平成22年度
決算に係る財政健全化判断比率、資金不足比率及び算定の基礎となる事項を記載した書類について、
平成23年8月11日に審査を実施いたしました。審査に付された下記健全化判断比率、資金不足比率及びその算定の基礎となる事項を記載した書類は、いずれも適正に作成されていたものと認めました。
前年度との比較をしながら説明させていただきますと、実質赤字比率は
平成21年度、
平成22年度ともに黒字であります。2、連結実質赤字比率。こちらも
平成21年度、
平成22年度ともに黒字であります。3、実質公債比率。
平成21年度が18.1%でありましたが、
平成22年度が15.8%でした。4、将来負担比率、
平成21年度が73.6%でありましたが、
平成22年度が60.2%であります。5、資金不足比率、こちらは
平成21年度、
平成22年度ともに資金不足は生じておりません。
以下、それぞれの比率ごとに若干の見解を付して審査意見とします。
①実質赤字比率。
平成22年度の実質収支は黒字であり、良好と認められる。②連結実質赤字比率。
平成22年度の連結実質収支はこちらも黒字であり、良好と認められる。③実質公債費比率。
平成22年度の実質公債費比率は15.8%であり、起債の借り入れで許可が必要となる18%を下回り、前年度より健全化の成果が見られる。今後もさらなる健全化を目指し、計画的な財政運営に努力されたい。④将来負担比率。
平成22年度の将来負担比率は60.2%と、早期健全化基準の350%と比較するとこれを大きく下回っており、前年度より健全化の成果がこちらも見られます。今後もさらなる健全化を目指し、計画的な財政運営に努力されたい。⑤資金不足比率。
平成22年度の資金不足比率はすべての公営企業において資金不足を生じておらず、こちらも良好と認められます。
2、結論。5指標ともいずれも早期健全化判断基準をクリアしており、実質公債費比率、こちらは3カ年平均ですが、15.8%と起債の借り入れに許可が必要となる18%を下回ったことは財政健全化に努力された成果である。しかしながら、さきの東日本大震災の影響が未知数である現在では決して楽観視はできず、さらなる財政健全化に向けて全職員が一丸となって取り組まれることを期待して審査意見とします。以上です。
○
議長(
長谷川 盟君) これで審査意見の報告を終わります。
報告が終わりましたので、これより質疑を許します。